2001年(日本)大宮イチ監督作品

ジャケットをご覧になりたい方はこちらからどうぞ↓
http://www.jvd.ne.jp/cine/kamisama.html

 
前にレビューを書いた「ゆきゆきて、神軍」の続編・・・かな?

「ゆきゆきて、神軍」レビュー↓
http://diarynote.jp/d/14919/20041213.html

前作同様に、奥崎謙三氏主演のドキュメンタリー映画です。

刑期を終えた奥崎氏、今度は・・・・

1997年8月20日 奥崎謙三氏出所。

映画は出所シーンから始まる。

出所直後からゴッドワールドを目指していることと、神の御意思で我々が動いていることについて熱く語る。

年は取ったが、理想に燃えている奥崎氏の姿が感じられる。

また、獄中で発明した「血栓溶解方(※1)」なるものについても熱く語ってる。

地元に帰ってから、かつて仲人をした元反体制運動家に失望されてまた殴り合いしてる・・・。

奥崎氏曰く「訳の分からん奴は殴ればいいんです。殴られれば分かるから」(※2)
 
奥崎氏の暴走は始まっている。
 
そして急転直下の後半!

なぜか
なぜか
AV出演の話
 
本当に出演しています。

嗚呼、腹上死しそうで怖い・・・

女装したり浣腸されたりバ○ブ突っ込まれたり。

終いにはキレた女優と大喧嘩しています。

最後は奥崎氏の若き頃の写真をカットインして終了。

※1)ベッドの上で手足や頭を小刻みに振ることにより、血流が良くなり血栓が取れるそうだ。知らない人が見たら痙攣を起こしているように見える。動きの制約される受刑者以外は、普通に運動した方が良いと思う。

※2)流石の奥崎氏も歳には勝てず、実は逆にボコられた。


なんじゃこりゃ?

出来の悪いお笑い映画か?
 
これは私の推測だが、「ゆきゆきて、神軍」の二番煎じを狙って失敗したのだろう。

長きに渡る獄中生活で、奥崎氏は社会性を失った我侭老人になってしまった。

当然、一般社会は彼を受け入れてくれない。

そこで本作品に話題性を持たせるためにAV出演を作ったのだろう。

最後の方はスタッフも奥崎氏の我侭ぶりに嫌気がさしているらしく、扱いがかなりぞんざいになっている。

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お勧め度


「ゆきゆきて、神軍」の硬派イメージを期待すると魂が口から出るのでご注意下さい。

「二番煎じに失敗して無理やり作り、前作にぶら下がっているドキュメントの大失敗作品」そんな映画です。

 
「イレイザーヘッド」のような「不快」な映画は好きだが、この映画には「嫌悪」を覚えました。

奥崎氏の我侭ぶりと、老人イジメとも思えるAV撮影。
(女装、SM、浣腸etc)

これも彼流に言うならば「神の御意思」なのだろうか。

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