1999年(米)ウィリアム・マローン監督作品。原題:「HOUSE ON HAUNTED HILL」(呪われた丘の家)

オリジナルは1958年の『地獄へつゞく部屋』(原題は同じ)です。

ロメロの「Bruiser」日本公開されたとき「URAMI」と邦題が付いた。噂ではこの「TATARI」を真似て頓珍漢な題を付けたらしい。

そんな諸悪の根源のような映画ならば是非、見なけらばならない。

結果として・・・・

この「TATARI」もかなり頓珍漢な題でした。

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1931年10月11日、ロサンゼルスで精神を病む犯罪者を収容する隔離病棟の火災事故が起こり、戦慄の事実が判明した。

そこは狂人外科医バナカット医師による人体実験病棟だった。

だが、その全貌は火災による博士や患者たちの死によって、すべてが闇に葬られた。

 
 
テーマパークのプロデューサーで大富豪のスティーブン・プライスとその妻エブリンの仲は冷え切っていた。

妻の誕生パーティを、今では廃墟となっているバナカット精神病院で開くことにした。

4人の招待客は妻も夫も呼んだ覚えが無く、お互いに相手の陰謀だと疑い始めた。

次々に起こる不思議な現象、行方不明になる招待客・・・・

これは陰謀なのか幽霊の仕業なのか?

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レビューの件数は多く、評価はそれなりの所に収まっているようです↓
http://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=911

「ホーンティング」もどきと言う意見もあるが、映像美で言うならば「ホーンティング」の方が格段上です。そもそも「ホーンティング」を「つまらない」と言う人もいるが、あれは内容を見る映画ではなく、映像技術を見る映画なのです(殴)

 
さて、話を「TATARI」に戻しましょう。

まずオープニングは好きですねー。コマ撮り映像と音楽が雰囲気をかもし出してくれる。

この時点でちょっと期待している自分がいる(笑

冒頭でスティーブンが新規オープンの遊園地を記者に説明するシーンがあるが、見ている人の期待を裏切る構成が良い。

中盤も、どんでん返しが効いていて何が真実か分からなくなってくる。幽霊がいるのか?それとも人為的な仕込みなのか?

この映画がつまらないと言う人は、ここが嫌いなのだろう。

並みのホラーだと、とっくに幽霊の存在を明白にして如何に逃げるかに焦点を置く。

しかし「TATARI」では幽霊の存在を明らかにしつつも、観衆に疑問を持たせている。「もしかしてこれは××の仕業か?」とね。

逆に言うと、与えられたものでしか楽しめない人には不満が残る作品でもある。

ロメロ曰く、「宣伝に踊らされて大作に集まる観客は、ゾンビと同じさ」。ゾンビにはつまらない映画です。

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お勧め度
☆☆☆☆

好意的にレビューを書いている割には星が低いと気が付いただろうか?普通ここまで書けば星4つ半は確実に行きます。

その心は「ラストで台無し!」

最後の5分で今までの盛り上がりや、積み重ねが一気に崩れる。

「ここまでやってそりゃないよ〜」と思った人は多いだろう。
 
それを抜きにしても途中に何回かあるどんでん返し、ヘルレイザー張りのクリーチャー、地下で迷ったシーンでは小物の位置を変えて別の場所を演出したりとか・・・・結構楽しめます。

余談だがエンディングは「マリリン・マンソン」が担当で、昨日の「チャールズ・マンソン」と繋がってます。

偶然か、マンソンの怨霊か・・・
(マンソンは生きています。多分)

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