1997年(カナダ)ヴィンチェンゾ・ナタリ監督作品

日本でのリリースは1年前ぐらいだが、良い噂をポチポチと聞いている。

たまにはまともな作品を見たいと思っていたので、期待しつつ借りて来ました。

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目が覚めると総ての面に扉のついた部屋にいた。

扉を抜けると同じデザインで色が違う部屋に続いているが、中には罠が仕掛けてある部屋もあるので迂闊には動けない。

この巨大な迷路に7人の男女が閉じ込められた。

なぜそこに閉じ込められたかは分からないが、脱出を試みる。そして、彼らの能力に脱出のカギがあるようだ。

部屋には番号がついており、その数字が罠と脱出のカギを握っている。

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この映画のキーワードは「低予算」映画だろう。

セットは部屋を2つ作れば完成だし、出演者も7人しかいないのだ。

部屋から部屋へ移動しているので壮大な迷路のように感じるさせてくれる。

キャラクターも良く出来ており、役に立たなそうな人が活躍したり、その逆もあったりと手が混んでいる。

 
 
私が一番気に入ったのは、数字による謎解きです。

この迷路自体は人間が造ったものであり、人為が入っているのはいるのは間違いなく、人為が入っている以上は何らかの規則性があるはずだ。

その規則性が徐々に解き明かされていくところが面白かったです。

普通の脱出モノだと、「ポセイドンアドベンチャー」のように事故や天災からの脱出が多い。

天災からの脱出には「運」が必要になり、幸運をドラマティックに描く事でよい作品に仕上がっている。

今回のように謎解きによる必然が脱出のカギになるパターンは少ないと思う。

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お勧め度
☆☆☆☆

これはお勧め♪
ちょっと地味ではあるが、良く出来た作品です。

参考レビュー↓
http://www.urban.ne.jp/home/ubik/cinema/cinema217.html

ネタバレありのキューブシステムの解説↓
http://www.asahi-net.or.jp/~EY5K-MYHR/cube2.htm

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