CAUTION!この作品を見ようとしている方は他のサイトを含めてレビューを見ないほうが良いと思います。

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2002年(仏)ギャスパー・ノエ監督・脚本・撮影・編集作品
<注:18禁>

他のギャスパー・ノエ監督だと「ミミ」「カノン」「カルネ」があり、一つは「不幸な少女と醜悪親父の戯言」と言う共通点がある。

もう一つの共通点は「不幸(不快)」かな。

やっぱり今回も不幸であり不快な作品です。

 
 
いいぞ!

流石はギャスパー・ノエ!!
 
俺の心を満たしてくれるのはおまえだけだ!!!(オイ)

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今回の「アレックス」は久々の新作で、監督・脚本・撮影・編集を一人でこなした監督の我侭いっぱいの作品です。

冒頭に「ミミ」「カノン」でお馴染みの親父が全裸で出演し、戯言を言ってます。

おっと、この映画はモザイク無しだがこの親父は大丈夫!
↓くらい巧妙に隠しています(既出)。
http://asame.web.infoseek.co.jp/yoshikage.html

カメラがグルグルと周り、窓の外では一人の男が救急車で運ばれる。

次のシーンでは救急車で運ばれた男がゲイクラブの中で男を捜している。

気持悪くなるようなカメラアングルと、ゲイクラブの中。

「俺にフィストしてくれ〜〜〜」と叫ぶ男を捕まえて案内をさせる・・・

** ネタバレ注意! *********************
この映画の最大の特徴は時間の後退と5〜10分の長いワンシーン・ワンショットです。

つまり5〜10分の長いシーンを、それぞれ終わりから繋げたような映画で、結論を先に見せ、その原因を時間を逆行しながら理解します。
 
 
しかし・・・・・

それだけではギャスパー・ノエ監督の名がすたる!

途中で出てくる「時は総てを破壊する」がキーワードです。

事件が起こり、その原因が分かる。そして事件も何も起きていない幸せな時をカメラは映し出す・・・・・・・しかし、幸せな時間の結末は鑑賞者の誰もが知っている。

そう、「時は総てを破壊する」のだ。


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お勧め度
☆☆☆☆★
不快度
☆☆☆☆☆

黄門様を犯されるシーンやカマのチ○チ○など、嫌なシーンが多あるが、それとは別に不快です。

昔、彼女とドラマ「ひとつ屋根のしたで」の再放送を見ていたとき、幸せそうなのりピーを指差して「こいつ強姦されるんだよ」と言われたことがある。

幸せそうな今の後には確実な(しかもかなり悲惨な)不幸が待っている・・・・

そんな映画です。

詳しく知りたい方はどんぞ↓
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=A-00373922

http://www5f.biglobe.ne.jp/~ana/critique_36.htm

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