1991年(仏)監督・脚本: ジャン=ピエール・ジュネ/ マルク・キャロ作品。

ジャン=ピエール・ジュネは少し前にレビューを書いた「アメリ」の監督で、この作品が長編デビュー作との事です。

前から気になっていたが、食人映画だと思って借りませんでした。

が・・・、実はコメディーだったりして。
フランスコメディーなら是非とも見ねば!

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近未来のフランスで、精肉屋兼下宿屋の「デリカテッセン」が舞台です。

食糧難のこの時代、デリカテッセンの店主は下宿人を招きいれ皆で食べていた。

偽の求人広告を見てやってきた主人公ルイソンは雑用係りとして雇われた。

店主の娘ジュリーはルイソンのことを気に入り、父親に殺さないように頼むが聞き入れられず、菜食主義の地底人(地下生活者)に助けを求める。

迫る店主、地底人の救出は・・・?

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微妙な面白さがある映画です。

出足はホラーの色が強く、何となく嫌なムードが漂ってくる。

中盤は下宿人たちとルイソンの絡みがちょっと面白く、「音(ノイズ)」をコミカルに扱っているのが特徴的だ。
例えば、店主の愛人のベッドのきしみを直しにルイソンが来るのだが、きしみの場所を探す時に二人でベットに座ってギシギシと揺らすシーンがある。
何故かTVで流れているハワイアンのリズムにあわせて二人で揺れているのだ。

ラストは地底人のドタバタコメディーが絡む。

その他にも、変な装置を作って自殺を試みる奥さん(総て失敗)。
悪ガキ達・・・・

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お勧め度
☆☆☆★

コメディーだけど、笑いが微妙です。鼻で笑う程度のシーンは満載だが、決め手が無いです。それでも、ラストで店主が自爆して頭にナイフが刺さるシーンは笑える。

監督の実験的映画であり、「アメリ」に通じるところもある。
ヒロインのジュリーは女性の魅力には欠けているが、なんとなくかわいい存在に仕上がっています。監督の趣味かな?

類を見ない映画なので、お暇な方はどうぞ。

オマケ
http://www.mars.dti.ne.jp/~panchan/crit/delika.html

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