1989年(米)ブライアン・ユズナ監督作品で、原題は「the Bride of Re-Animator」で映像的にも「フランケンシュタインの花嫁」を意識しているのが良く分かる。ラストに出てくる彼女なんてモロそれですよ。

前回の「死霊のしたたり(Re-Animator)」はスチュアート・ゴードンが監督でユズナは製作者だった。今回はユズナがやる気を出したのか一人で頑張ってます。因みに、このグログロコンビがディズニーの「ミクロキッズ」を作ったのだから世の中わからないものだ。

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全作で死んだはずのガイキチ科学者のウエスト君は何故か生きていて、相棒のダンと共に死体を蘇らせる薬の実験に精をだす。

実はこの薬は全作よりパワーアップし、体の一部でも蘇生(?)させることが出来る。切り取った足に塗るとつま先が動くし、手と足をくっつけて薬をたらせば奇妙なフリークスが出来上がる。

全作で彼女のメグが死んだダンは今もって忘れられず、ウエストにそそのかされて彼女の心臓を元に合成人間を作ろうとする。

自殺したバレリーナの足、ヒモに殺された娼婦のスネ、弁護士の手などをくっつけて彼女を蘇らす。

その時、前作で首だけにされたヒル教授が仲間を連れて復讐にやってくる。

ダンと新しい彼女は無事に逃げ、ウエストとヒル教授は・・・

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しかし、この薬はスゴイです!

死体に塗れば生き返るし、死体のパーツをくっつけてから塗れば一つの個体として動き出す。

目玉と指5本をくっつけて薬を塗れば、目玉オヤジの5本足(指?)バージョンの出来上がり。
つぶらな瞳でチョロチョロと動く様は結構愛らしいかも。

復讐に燃えるヒル教授なんて頭に蝙蝠の羽をくっつけて飛び回ります。

その他にも腕のちぎれた犬の死体に人間の手をくっつけたりとか、両方表の人間。からかさお化けみたいな頭と足のバケモノ、上半身二人分が四つん這いで歩く人間など、とんでもないヤツラが出てきます。

流石はユズナ!ありがとう。

そう。ユズナと言えばとんでもない画像の大家です。

しかしながら、それだけに終わらない所が彼の才能です。

バケモノが出つつもユーモアが混じっており、何より脚本がしっかりしていて途中のシーンが後半に絡んだりしている。

ネタがネタなのでB級ホラー扱いだが、先が見える腑抜けのハリウッド映画より断然面白いです。

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お勧め度
☆☆☆☆

ラストのフリークス大集合場面は必見!
進行が丁寧なので一作目を見なくても大丈夫だが、見た方が楽しさ倍増です。全体的にパワーアップしてるしね。

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