1974年、ブライアン・デ・パルマ監督作品で、昨日レビューを書いた「ロッキー・ホラー・ショー」と並ぶロックオペラカルトムービーと言われてます。

要は「ロッキー・ホラー・ショー」を気に入って同系列の映画が見たかったわけです。

原題は「PHANTOM OF THE PARADISE」。

カンの良い方なら元ネタが分かったのでは?

*** ネタバレあります ******************
歌手を目指すリーチは音楽界のドンである「スワン」に自分の曲を盗まれ、無実の罪で刑務所に入れられてしまう。

刑務所を脱獄し、スワンに復讐を誓う。

一方、スワンは新しい劇場「パラダイス」のこけら落としの準備をしている。

実はスワンの正体は・・・・

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そう、元ネタは「オペラ座の怪人」です。

それに「ファウスト」の要素とロックを上手く取り入れ、何とも言い難い味になってます。

世間では「ロックオペラムービー」と言われているが、ロックオペラを題材にしてあるだけで、作品自体はオペラではない。

「ロッキー・ホラー・ショー」と比較すると・・・

?「ロッキー」は曲・衣装が独特なので、時代を感じさせないが「ファントム」は髪型や役者の雰囲気から古さを感じる。ただし、音楽は今聞いても古いとは感じない(曲もある)。

?「ロッキー」は歌とダンスで力押し(笑)。「ファントム」はストーリーもしっかりしている。後半のストーリー展開はよく出来てます。

?「ファントム」は実は豪華キャスト↓
http://www.urban.ne.jp/home/ubik/cinema/cinema031.html
 
 
 
一口に「カルトムービー」と言っても、方向性はかなり違う。

「ロッキー」は一部のマニア向けの作品なのに対し、「ファントム」は好みはあっても万人向けの作品です。

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お勧め度
☆☆☆☆★

個人的に「ファウスト」ネタが好きなのもあるが、純粋に良く出来た作品です。

100年後に残る作品は・・・・
「ロッキー・ホラー・ショー」だろうな。

故手塚治虫氏もファウストが好きで、作品を何本か書いている。
遺作となった「ネオ・ファウスト」が未完なのが悔やまれます。

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