1972年の香港作品で、原題は「ONE ARMED BOXER」。

ん?「BOXER」!?

1974年に日本で公開されたときのキャッチコピーは

アメリカ・ヨーロッパで驚異的大ヒット! 世界中が必殺拳撃のヒーローに湧いた! ブームの頂点に鮮血を叩きつける 《ドラゴン》衝撃の最新作!(東和)

要するに「燃えよドラゴン」の人気に便乗して付けた邦題なのです。

本当に、当時の映画産業(特に東和)は興行だったのだと感心してしまう。
 
そんなインチキ臭いタイトルとは裏腹に、カンフーアクションマニアの中では評価が高い。

むむむ・・・・

これは見とくべきだろう!

**** ネタばらしまくり *********************
ストーリーは単純明快で

仲間を殺される → 修行する → 復讐

の三段論法を使用。(当時のカンフー映画の王道らしい)
 
 
 
★ストーリー★ 
カンフー道場の正徳武館と鉄鈎門がモメ事を起こし、対立した。
一度は負けた鉄鈎門は殺し屋を雇い、正徳武館を皆殺しにする。
片腕を切られながらも一命を取りとめた弟子のティエンロンは、残った腕を一撃必殺の凶器に鍛えて復讐を果たす。


 
 
こう書くと普通の話だが、キャラがスゴイ。

殺し屋の顔ぶれは、ラマ僧・沖縄空手(?)・ヨガの達人・ムエタイ・テコンドー・柔道家です。

濃い・・・

面子が濃すぎ!(顔も暑苦しい)
インド人は顔だけ黒く塗って手は黄色人だし、テコンドーは手をメインに闘っている。
柔道家に至っては畳の上でも靴を履き、軽やかなステップで闘っている!(核爆

特訓シーンも必見です!

燃えている炭の中に手を突っ込み、神経を焼いてから薬の中にいれて鍛えてる。
その後は、石でガンガン叩いて鍛えてます。

中国拳法で「テツサンプ(鉄のシャツ)」と呼ばれる鍛錬がある。
薬草などを使い、体を硬く鍛える方法だがその比ではない。 

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お勧め度
☆☆
当時のポスターとパンフを見たい方はどうぞ↓
http://www.gem.hi-ho.ne.jp/dragon-pit/jimmywong/onearmedboxer.htm

無茶な敵と無茶な特訓、そして無茶な戦闘シーン。
これが好きな人はハマルのでしょう。
なお、続編は「片腕ドラゴン対空飛ぶギロチン」と言う、また無茶なタイトルがついてます。

実写版の「ストリートファイター」よりはマシ。
カンフーアクションだとジャッキー・チェンが好きなので、見るなら「酔拳2」がお勧めです(オイ!)

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