1932年製作のアメリカ映画で、監督はベラ・ルゴシの「ドラキュラ」で有名なトッド・ブラウニング。

監督や配給を考えると決してB級映画ではない。

しかしながら、公開当時は各地で上映中止となり、以後30年間封印されていた問題作。

なぜなら登場人物のほとんどが畸形(フリークス)だからだ!

日本語のサブタイトルは「神の子ら」らしいが、それもちょっと違うだろう(汗

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ストーリーは単純な勧善懲悪ものです。

サーカスの花形美人、クレオパトラが同じサーカス仲間である小人のハンスを殺して遺産を奪おうとする。

この計画はバレて、愛人(?)のヘラクレスと共にハンスの仲間達に襲われる。

ヘラクレスは殺され(推定)、クレオパトラは・・・・(秘密♪)

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非常に不思議な映画です。

ジャンル的にはホラーファンタジーかな?

話の視点がフリークス達を中心にしており、彼らの日常を絡めながら物語りは進んでいく。

からかい程度はあるが、差別的な発言をしているのはクレオパトラ唯一人。

こいつは本当に性悪女だよな・・・。
(だからラストの復讐シーンが生きてくる)

初めて見るとフリークス達の姿に驚くが、見ているうちに違和感が無くなります。

足だけで生活する女性や、手足が無いのにマッチで火を点けてタバコを吸うシーンは必見です。

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「畸形モノ」と言う枠で考えるとキワモノ映画なのだろうが、別に近年でも珍しくないと思う。

少し前では、上半身だけの少年がスケボーに乗って旅をする映画「ケニー」とか、ファンタジーの名作「ウィロー」は小人が主人公だった。

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お勧め度
☆☆☆☆★
非常に良く出来た作品です。
「畸形を見せるだけの見世物的な作品」と言う人もいるだろう。
しかし、彼らを起用することにより人間の嫌な面と良い面を映し出し、ラストの復讐シーンも迫力を増している。

何よりも、話が進むに連れてフリークス達の異形が気にならなくなるのが素晴らしい。

流石に評価は分かれるようです。
評価良↓
http://www.geocities.jp/horrorlab/bkyu/b-3/b3_1.html
評価悪↓
http://www.vega.or.jp/~bazil/junkvideo/freaks.htm

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