いやな映画だ。
この作品に邦題をつけるならズバリ「背徳」!

本作の舞台は1980年のフランスで、ダメ親父のたわごとが延々と続きます。

歩きながら、他人と何かをしながら心の声を延々とつぶやいています。
カメラワークもも凝っていて雰囲気を出そうと頑張っているのが伺える。
 
しかし内容がね・・・・濃いぞ(笑)。

ダメ親父と言うより、精神分裂気味ゲス親父のゲスな行動とゲスな考えが延々と続く。

例えば、こんなセリフがある

「そう おれはチ○ポだ
見ての通り哀れなチ○ポだ
硬くたってなければ俺は尊敬されない」

おいおい、
エスプリの効いたジョークには聞こえんぞ。

終始、汚い言葉と他人への憎悪に満ちている嫌な映画です。

嫌な映画といえば「イレーザーヘッド」も嫌な気分にされるが、こちらはファンタジーの要素があり、映像的に嫌な雰囲気を作っている。
しかし「カノン」は、日常の中にある嫌な部分だけを取り出したような映画です。

最後も爽やかに終わらせているようで、実は「背徳」。

誰でも少なからず持っている心の闇を前面に出している。
これを見て同調するか、反面教師とするかは見る人次第でしょう。
主人公がジェームスディーンかリバーフェニックスなら感受移入する人もいるだろうが、あの親父じゃちょっとね。

お勧め度
嫌な気分になりたい人
☆☆☆☆
普通の人


すごい映画であることは間違いなし!

ネタばれでも内容を知りたい方はこちらへ↓
http://www4.inforyoma.or.jp/~mai7665/2000/29.htm

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